【新唐人日本2011年12月29日付ニュース】中国の乳製品メーカー最大手、蒙牛乳業の製品から最近、発がん性物質が検出され、メディアも大々的に報道。しかし近日、中央宣伝部から禁止令が出され、追跡報道は禁止されました。これに対し専門家は、社会の嫌悪感を招き、更なる世論を引き起すだけだと指摘します。
翌日、蒙牛乳業はオフィシャルサイトに“説明文”を発表し、今回の検査結果を認め、消費者に謝罪。
中国の各メディアもこのニュースを大々的に報道。しかし、更なる追跡報道は中央宣伝部によって、禁止されました。
27日夜、“21世紀経済報道”の職員がミニブログで、中央宣伝部からの通達の内容をつぶやきました。それによると、“国家権威部門が発表した情報以外は、自社取材も含めて、一切の報道および論評を禁ずる”との内容だったそうです。
まもなく、この“つぶやき”は削除されました。
四川の環境保護活動家陳さんは、問題報道を禁止する中央宣伝部は、正に蒙牛乳業の後ろ盾だと指摘します。
四川省環境保護活動家 陳雲飛さん
「間違いを犯しても、他人に明かされるのを恐れてはなりません。明かしてこそ治るのが速いし、他の企業も気をつけるのです。(中央宣伝部が)このように補佐し、徹底した調査を妨げ、徹底した報道や介入を妨げるとなると、中央宣伝部こそ正に闇勢力です」
“ドイチェヴェレ”は、長い間、蒙牛乳業と伊利実業集団は、広告と中央宣伝部とのコネを利用してメディアをコントロールしてきたと報道。
また、現職の中央宣伝部の劉雲山部長は、中央宣伝部の副部長になる直前まで内モンゴルに務めていたそうです。その息子が管理する“綿陽科学技術城産業投資基金”は中国で最大規模の人民元基金といわれ、“伊利実業集団”はその株主の一つだそうです。
近年、蒙牛製品の安全性をめぐるスキャンダルが続出しています。2008年9月、粉ミルクからメラミンが検出され、2009年2月には環境ホルモンの一種、OMPが検出。2010年10月、 “聖元粉ミルク”が性的早熟を招くと指摘され、2011年4月3日、給食で飲んだ牛乳が原因で、陝西省の小学校で251人の集団食中毒が発生しました。
中国の市民 郭さん
「粉ミルクは今からでもやめられます、しかし、 学校の生徒の場合給食に蒙牛の牛乳が出ます。学校の先生は飲むように強要するのです」
あふれかえる問題食品。選択肢のない中国の一般市民は、被害者にならないよう祈るしかありません。
新唐人テレビがお伝えしました。